
水性成分と油性成分の違い
どちらもスキンケア用品の基本
スキンケア用品の基本となる成分には大きな区別があり、その中でも中心を担うのが水性成分と油性成分です。文字通り水あるいは油そのもの、またはそれらと親和性が高い成分のことです。そして水性成分はそこまで種類が豊富というわけではなく、大体が水あるいはアルコールです。それに対して油性成分は種類が豊富で、植物油の他にもアルコールを加工したエーテルや、ワックスの役割を果たすロウなど性質も様々です。したがって水性成分がスキンケア用品の根幹を担い、油性成分がより具体的な形を決定付けると考えると良いでしょう。水は多くのスキンケア用品に使用されているので、水性成分はほぼ必須ですが、油性成分は化粧水のようにほとんど使われない場合もあります。
それぞれ異なる役割がある
水性成分と油性成分はそれぞれ反発する性質があるため、もちろん働きも異なります。水はそのまま水分として機能し、そしてアルコールに保湿作用を持つものがあるため、主に肌に潤いを与える役割を担います。またその他に、粉末やペーストなどを溶かすためのベースとして活用されることも多いです。油性成分は種類ごとに働きが大きく変わり、液体だと肌に油分を与える他、水と反発する性質を活かして、水性成分のアルコールと同じように肌から水分が蒸発しないように保護することができます。その他肌へのメイクの乗りをサポートしたり、紫外線から肌を守るなど働きは様々です。中には数多くの成分をひとつのスキンケア用品として成立させるために配合されるものもあります。